2013年3月31日 15:42
川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)はこのほど、市民有志らと協力して
女性ならではの視点を生かした防災冊子を2種類作成した。
市民の自助力向上を目指して広く配布するほか、
同冊子はウェブサイトからもダウンロードができる。
制作したのは「ひとり暮らしの女性のための防災BOOK」と
「女性の視点で作った防災手帖 シニア版」の2種類。
すくらむ21によると、一般的な防災冊子では扱いが少ないという、
単身生活の女性のための防災の着目した。
「ひとり暮らしの女性のための防災BOOK」は、
生理用品や携帯用ビデなど、女性の役立つグッズを詳細に記載。
また、「身だしなみを整える感覚でファッションにも防災の視点を」と、
災害時でも歩きやすい靴や、防寒対策のための羽織物など、
防災効果が高い服装もイラストでわかりやすく説明。
「女性の視点で作った防災手帖 シニア版」は、
ひとり暮らしのシニア女性の目線から作成されている。
大きな文字やイラストを多用し、
高齢者が読みやすいように工夫がなされている。
制作の背景にあるのは、被災時における女性ならではの悩み。
「プライバシーの確保が難しい避難所では、トイレや着替えが困難」
「治安が不安定になり、犯罪に巻き込まれる危険がある」など、
様々な事情を抱える女性にとっては、被災の後にさらなる困難が待ち受けている。
多くの不安を抱える女性のために、と同センターは昨年9月に
「女性の視点でつくるかわさき防災プロジェクト」を立ち上げた。
この冊子は同プロジェクトの一環である。
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